Parallels 4 VS VMware Fusion 2.1


(2009/05/04) この記事がGizmodoさんにリンク頂いたので、追記を以下に行いました。
そちらも合わせて読んで頂ければ幸いです。
2009-05-04 - minghaiの日記


ひさびさの更新だったりするわけですが、最近世の中とんでもないことになっておりまして、本業のほうもとんでもないことになっておりまして、つらいことがそら続くばかりで未来は真っ暗闇に見えたりしています。
そんな中、泣きっ面に蜂ってなわけで家のパソコン様が壊れてしまいました。
この糞忙しい最中に実に迷惑な話です。


なんというかいつからかパソコンは勝手に捨てられないものになってしまい壊れたパソコンが家には何台もあったりします。ただでさえ狭い家なのですが捨てるのに大金がいるので困ったものです。
この不況はこういった物が捨てられない規則というものも大いに影響しているとは思いますが仕方がないのでしょうか。


酔っぱらっているので話が長いのですが、そんな訳でパソコンを新しく買うことにしました。
先の見えない世の中で無駄遣いはせずに安いデスクトップでも買おうと思っていたのですが、新型のMacBookの出来が予想以上に素晴しかったのでついついそちらを買ってしまいました。
思うにでかいデスクトップ機は捨てるのにも売るのにも大変です。
既に世の中ノート型が台数で逆転しているそうですが、自分も散々同価格帯のCorei7で悩んだ末に130Wは駄目だろうといって性能では結構落ちるMacBookにしたわけです。
自分は学生時代漢字Talk7.5からずっとMacばかり使っていました。
それがいつのまにやらWindowsばかり使う身に堕落してしまいました。
bootcampでとりあえずWindowsが使えるIntelマックは十分に魅力的でした。


さて、MacBookを買って早速bootcampにてWindows環境も作成しました。
流石にIntelマックだけあって、Windowsのノートブックとなんら変わりがありません。
NTFSは読み書きできないと聞いていたのですが、とりあえずマウントとして使えています。
ただWindowsMacOSXの実行が排他的になってしまうため、このままですとMacを買った意味がありません。
そのためにParallelsVMware Fusionのどちらを買うかを検討することにしました。

Parallels 4 VS VMware Fusion 2.1

さていつもながら非常に長い前置きでした。
ここからが本題です。


すでに色々な方からMacではWindowsが透過的に使えることは聞いておりました。
自分自身も大昔にはMacの上でVirtualPCを使ってWindows95を利用していた時代があります。
そんなわけで特に抵抗も何もないわけです。


今現在、Parallels 4は予約価格6800円くらい、VMware fusionは謝恩価格6800円くらい、どちらも同じ価格です!
どちらも12月4日、5日までですが。
競争があるってのは素晴しいですね。


価格面で差がない以上、後は使ってみるしかないです。
両方とも体験版が落とせます。
早速落として使ってみることにしました。


Parallels 4の体験版ですが、日本の販社で落とすにはやたらと細かな個人情報が必要でげんなりします。
そこで本家の英語版を利用することにしました。
VMware Fusionは日本の販社でも特にうるさいことが言われないので日本語版を利用しました。


どちらも個人情報を登録してから試用のアクティベーションキーがメールにて送られてきます。
文字列の長さはParallelsのほうが長いですね。


Parallelsは二週間くらいしか使えません。
VMware Fusionは1月くらい使えます。


先に利用したのはParallelsでした。
インストールは特に難しくなかったのですが、bootcampのパーティションを利用した仮想マシンを勝手に作ってくれるかと期待したらダメでした。
仕方がないのでヘルプにて検索して自分で作成です。
起動は別に問題なし。
実行すると外付けUSBドライブなどを全て勝手にマウントしてくれました。
ただ名前が変です。
あと共有ドライブとかを勝手に作ってくれるのでドライブ数も結構な数になります。
デフォルトではウィンドウ無しモードになるためMacのメニューバーにWindowsのアイコンが並ぶ素敵な異空間を体験できます。
シングルウィンドウモードに直したところ、マウスカーソルはデフォルトでは特定のキーの組み合わせを押さないとWindowsからは出られないようです。
2Dだけどエフェクトがバリなゲームを起動したところゲームの実行速度はほぼ問題がありませんでした。bootcampに比べて少し落ちることが体感できる程度です。
しかし大きな問題がロード時間が非常に長いことです。外付けドライブから読みこんだのですがbootcampからの実行に比べ非常に長い時間がかかりました。
一度Parallelsにてbootcampパーティションを実行するとbootcampパーティションがunmountされてしまうようです。起動ディスクの一覧にWindowsが表示されなくなりあせりました。
ディスクユーティリティにてマウントしてあげれば問題なくbootcampからの起動もできるようになりました。


次にVMware Fusionの体験版を試しました。
まずParallelsをアンインストールです。インストールのdmgアンインストーラがあります。
WindowsにインストールされたParallelsのツールは仮想環境でなければアンインストールできないという情報がGoogleにて引掛ったのですが、私の環境では問題なくアンインストールできました。
VMware Fusionをインストールすると仮想マシンのライブラリが表示されます。
ここで私は早とちりをしてbootcampパーティション用のVMを作らなければいけないと考えました。
しかしどうもライブラリに表示されたbootcampの再生ボタンを押すだけで良かったようです。
画面の見た目とUIは私の好みでは断トツにVMwareのほうが良く感じました。
Parallelsは煩い感じがします。
こちらはデフォルトではシングルウィンドウモードのようです。
デフォルトでは外付けのディスクをマウントしてくれません。
ウィンドウズの下部にあるUSBのアイコンを押してマウントしてやると問題なくマウントできました。
マウスカーソルはデフォルトでMacOSWindowsを自在に行き来できます。
この点も私の好みです。
先程と同じゲームを起動してみるとVMwareのほうが数倍早くロードができました。
しかしゲームの実行速度はParallelsよりもかなり落ちます!
どうもこのへんに両者を選ぶポイントがありそうです。


VMwareもやはりWindowsパーティションをアンマウントしてくれるようです。
これを解決して起動ディスクにて問題なくWindowsを選択できるようになったのですが、なぜか最初の一回目は起動に失敗してしまいました。
強制電源オフを行い再実行したところ問題なくWindowsが立ち上がりました。
単に私が待ち時間を我慢できなかっただけの可能性もあります。


個人的結論

Parallelsは上級者用に感じます。デフォルトがアプリケーションモードでウィンドウが出ないのはわかりがたいです。逆に外付けドライブをデフォルトでマウントしてくれるのはありがたいのですが、ドライブ数が多く名前も変で対応がわかりづらく感じました。
ゲームの速度は仮想環境であることを考えれば実に素晴らしいです。ただ問題はロード時間です。なぜにIOの速度があんなに遅いのでしょうか?


VMwareは非常に好みです。シンプルなUIとデフォルトで与えられる挙動が実に素直で仮想環境を初めて使う人にはこちらのほうがずっと向いているでしょう。
問題はゲームの速度ですね。Parallelsと比べるとDirectXのエミュレーション速度が見劣りします。
ただIOの速度は断然勝っています。


この両者を比較すると値段がまったく違わない今、恐らく選ぶ人により全く違う結論がでると思います。
私は今のところ上級者用ではあるが、エミュレーション速度が早いParallelsに傾いています。
両者とも体験版がダウンロードできますので皆さんご自身にて両方を購入前に試されることをお勧め致します。

# しかし両者を体験してCPUが仮想環境向け命令を用意してもやはり仮想環境は実環境にかなわないのだということを実感したのも今回の収穫でした。
# bootcampによる実際の速度を体験してしまうと仮想環境はやはり見劣りします。
# 今回はデフォルトの1CPU、512M割り当てなのでリソースを増やせば問題ないかもしれません。

MacでAndoridしてみた

MacEclipseSDKをインストールしてみてAndroidしてみたのですが、起動すると何やらエラーが出まくってまして非常に不安です。
Windowsではこんなことなかったのですが。
既報のとおり、Andoridのソースがビルドできるのは現時点ではMacLinuxだけです。
Macのほうが良いはずなのでしばらくはMacに開発環境を移行しようと思います。