生きとったんかいというくらい久しぶりのエントリ。お元気ですか?
今まで薄っぺらいモバイルキーボードで特に苦もなくやってきたけれども久しぶりにちゃんとしたキーボードを買った。 AJazzのキーボード、AKS068である。
最近はメカニカルキーボードの価格破壊が起こっていて検索するとかなり安いキーボードが表示されてビビる。ただし、やっぱりデザインが酷かったり、レイアウトが酷かったりで実際に買う気には以前はあまりなれなかった。
しかし最近AJazzさんの製品が比較的まともに見えてきて気になってきた。検索してみると中華キーボードのレビューをひたすら行われているYouTuberさんが見つかる。この方の評価が良かったので買ってみた次第。
最近はSWエンジニアさんの間で自作キーボードが流行っている模様で自分はあまり興味なく見ていた。自分の場合、キーボードの選択権など無いのが普通の環境だったから。しかし、最近はキーボード業界も随分と進んでいるようで、他のエンジニアの人々には笑われてしまうだろうが今回の件は自分にはとても新鮮な体験だった。
さてAKS068であるが、この製品は有線接続のみなのだが既に無線接続(Bluetooth、2.4GHz共)対応のProが海外では販売開始されている。
日本ではAjazzさんの製品はepomakerさんが扱っている模様。関係会社らしいけれども良く知らない。技適対応待ちなのか私が見た時点ではpreorderで販売前だった。
無印の有線版は既に販売ページが海外のAJazz本家でもAliExpressでもどこにも無く、ひょっとしたら今売っているものが無くなったら終了なのかもしれない。
AKS068の優れた点を並べてみると以下となる
- アリスレイアウト
- ガスケット対応
- VIA対応
アリスレイアウトはAKS068はあまり左右に分離はしておらず普通のキーボードに近い。スペースキーが2つあることがかつての親指シフトキーボードを想起させて嬉しくなる。
ガスケットは正直良くわからないのでパス
ソフトウェアエンジニア的にとても面白いのがVIA対応だ。何とこのキーボード、キーのレイアウトが自由にほとんど制約無く全面的に変更が可能なのだ。しかもWebアプリを用いて。
VIAのアプリがここになる。
既にそんなに新しい話では無い模様で解説サイトも探すといくらでもあった。 比較的、良かったのがこちら。既に3年前かな。
salicylic-acid3.hatenablog.com
キーボードのレイアウトがWebアプリで自在に変更できるとかちょっと夢みたい。以前はDIPスイッチでちょっとだけ入れ替えが可能という話だったかに思うけれども技術はいつでも進んでいますね。感動です。
んで、これはどうやらQMKというOSSのファームウェアで可能になった話らしい。ただ全く詳しい話は知らないのでこれから学習する次第
VIAは多くのVIA対応キーボードにデフォルトで対応しているようですが、VIAアプリが未対応なVIAプロトコル対応キーボードでもレイアウトをJSONファイルで指定すると使えるという話。AKS068はもちろん(?)未対応で利用にはJSONファイルが必須。
ところがこの製品の箱にもマニュアルにもURLが1つも無い(笑 AJazzで検索しても公式サイトが全く結果に出ないでAmazonとかの販売ページばかりが出る。 なので少しだけ公式サイトを探すのには苦労しました。 ここに貼っておきます。
ここの一番上からDLページに進んでAKS068を入力すると国際版のドライバがDLできます。 この中に目的のJSONが入っています。 既にPro版と無印版の2つのJSONが入っているので私は無印向けを利用しました。
レイアウトの変更は問題無くできたので割愛。 VIAは変更後の設定をexportできないようでその点だけ不満でした。 Fn+Spaceを3秒押しでリセットできるのですが、再変更が面倒なこと。どうするべきなのだろう?
日本では既にVIA相当のWebアプリ、Remapを超有名なエンジニアさん達が開発されているのですね。 この点で今の自作キーボードブームとやっと話が繋がるのでした(笑
salicylic-acid3.hatenablog.com
AKS068ですが、Remapで利用するとAkS068の利用するプロトコルが古いようで、Remapの0.18版を使うように誘導されますが、残念ながらJSONを使ってもRemap 0.18ではレイアウトの表示に失敗して使えませんでした。 元々、VIAのほうが面倒でRemapが開発された模様ですが、現在のVIAも進化しているようでAKS068のレイアウト変更にはVIAで特に問題もなくここで調べるのを止めています。
そんな訳で私はAKS068のESCキーをチルダに戻して、CapsLockを無くして、ESCやCtrl、Fnを打ち易い場所に整理して使ってます。60%キーボードとは思えないくらい楽になりました。
VIAという仕組み、素敵ですねという自分用メモでした。