2008/08/16 追記
この記事は大分内容が古くなりましたが、まだ検索でいらっしゃる方が多いようです。
最近ですとLinuxを利用せずとも、800Gのドライブまでなら次の無料版のソフトにてリサイズできるようです。
EASEUS Partition Manager
http://www.lifehacker.jp/2008/08/post_106.html
私は試しておりませんが、一度お試ししてみては如何でしょうか?
本当にどうしようもない情けない理由でWindowsXpの再インストールという憂き目に遭ってしまった。
対象はThinkpad T42。
最近のThinkpadはOSのメディアが付属せず、ディスクの中の特別なパーティションに入っている。とっくの昔になぜか消してしまっていたのでまずRecoveryのCD-ROMをわざわざ買った。CD-ROMが7枚もあった。全部使った。
OSのインストールとThinkpad専用のアプリケーションの再インストールに3時間を越える時間を要した後、HDは見事にCドライブのみになってしまった。
残念ながらWindowsXpはパーティションのリサイズの機能がない。普通のメディアでインストールするなら最初にパーティションの分割もできる。でもRecoveryではそれすらできない。
仕方がないのでフリーソフトでなんとかできないか検索してみた。
結論としてはKnoppixと呼ばれるCDから直接ブートできるLinuxを起動し、gpartedというソフトで問題なくリサイズ(分割)できた。
knoppix
gpartedにはLive CDなるものも存在し、たぶんこちらのほうがダウンロードの容量は少ないと思う。(未確認)
Gigazineのgparted解説
以上。
トホホな話
で、ここから本当にただの愚痴。
最初に検索したときはqtpartedなるソフトの記事が見つかった
同じくKnoppixに入っているからそれでできるとのこと。
上のKnoppixのサイトからknoppix_v5.1.1CD_20070104_xen3.0.4.0_vbox-20070302+IPAFont_AC20070306.isoというバージョンを落とさせて頂いたのだが、なぜかこれがThinkpadT42ではブートできない。なぜか手元にあったThinkpadT60では問題なく起動できる。
しょうがないのでさらに検索を重ねてPartitionLogicというソフトに行き着いた。なんとあの有名なPartitionMagicと同じ作者様だという。喜び勇んでダウンロードした。
GigazineのPartition Logic解説
ところがまたThinkpadT42では起動はするのだが、今度はTrackpointが反応しない。サイトを読むとまだPS2マウスにしか対応しないと書いてある。なぜかThinkpadT60だとTrackpointできちんと動く。T42がUSBなのかどうかは全くわからないがそんなものかもしれない。
ベイに入れるHDのアダプタはある。しかしCDブートなのでDVDドライブを抜いては意味がない。T42とT60のHDを交換してしまえば良いかと思ったがT60はSATAなHDだった。互換性があるのかわからない。
しょうがないのでさらに別のソフトを探す。
今度はCute Partition Managerなるソフトが見つかった。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070121_cutepm/
だが悲しいことにこのソフトはまだリサイズに対応していないそうである。
ここでもう諦めようと思った。
しかし何か悔しかったのでKnoppixの別のバージョンを試してみることにした。
さっきはXenが付いているバージョンだったので無しにしてみた。
そうしたらなぜかこれがT42でも動いてしまったのである。
knoppix_v5.1.1CD_20070104-20070122+IPAFont_AC20070123.iso
何が違うのかは良くわからないのだがとりあえず大喜びでqtpartedを起動してみた。
するとまた問題発生。
今度はqtpartedがなぜかDVDしかデバイスを見つけることができなかった。
なぜなのかわからない。
ここでさらに検索。
もともとはGNU Partedなるパーティション操作のコマンドがあり、qtpartedはそれのQt版、さらにGNOME用のgpartedなるものがあることに気付く。
全く期待せずにtermからgpartedと打ってみるとなんとこちらも入っていた。
嬉しかった。
しかし、ここでさらに問題発生。
なんとgpartedはrootさんでないと動かないらしい。
rootのパスワードを聞いてくる。
Knoppixはブート後、自動的にログインするので自分のIDがわからなかった。idを打ってみるとKnoppixなるユーザ。当然、rootさんのパスワードは知らない。
さらに検索。
どうもKnoppixのrootパスワードは自分で設定してあげないといけないらしい。
まずスタートボタンみたいなもの、またはペンギンさんのボタンを押してRoot shellを起動する。するとTermとはちょっと色の違うTermが起動される。
ここでpasswdコマンドを用いて、rootさんのパスワードを設定する。
その後、gpartedを起動して設定したrootのパスワードを入力する。
これでgpartedが起動するわけだ。
gpartedが起動したら/dev/hdaがHDなのでこれを右クリックしてresizeを選択。
あとはGUIの端をつまんで小さくすれば良い。
私はRecovery領域の4Gをまた消して、きれいに2分割した。
後でWindowsに戻ってリサイズして浮いた残り半分をNTFSにてフォーマットすれば完成だ。
このとき、新しいパーティションがEドライブになってしまったが、コンピュータの管理の記憶装置にてドライブレターの変更ができるのでDドライブに直しておいた。
後で確認したのだが、qtpartedでもsudoを用いてrootさんの権限で実行してあげれば/dev/hdaを認識できた。
以上が二日もかけてパーティションを分割した顛末である。
誰かの役に立つかもしれないので恥をさらしておく。
この作業を行うことでとんでもなくひさしぶりにLinuxを使った。*1
デフォルトでTermは半透明になっていたりしてとてもきれいだった。
さらに噂に聞いた3Dのデスクトップも実行してみたりしてしまった。
ウィンドウをマウスで振るとくにゅくにゅ曲がってとてもカワイイ。
やはりWindowsに比べるとメニューがところどころ壊れていたり、アイコンが全部のコマンドには付いていなかったりでどうしてもアラは目だってしまう。
しかしLinuxへの移行をそろそろ本気で考えようかと思ってしまう良い体験だった。
*1:仕事でX無しは使っていたがデスクトップ版は本当にひさしぶりだった