IBM JDK5.0の詳細 第4話

デベロッパワークスのIBM JDK5.0の解説、第4話がちょっと遅れてやってきた。
IBM - Japan

週1のペースから少し遅れたが、その分、中身が濃い濃い。
今回は書き手が代わってBen Corrieさん。
写真とプロフィールを見るとかなり若く見える。

JavaLobbyにて記事が紹介されているが、そちらの議論に筆者が降臨している。

http://www.javalobby.org/java/forums/t73159.html

デベロッパワークスのフォーラムはちっとも盛り上がっていないから皮肉なものだ。
IBMは記事もRedBooksも良いものを提供しているわりに技術者のハートをつかむのが本当に下手だと感じる。

今、読み直したらやっぱりJVMのリリースが遅いことに文句がつけられてしまっている。
Great stuff, *if* IBM weren't behind 6 to 12 months most often
ベンさんに言っても仕方ないとは思うが、IBMのリリースが遅いのに不満なのは同感だ。あと半年もしないうちにSunからMustangが出てしまうのだと思うが、またIBMには1年数ヶ月も待たされるのだろうか。Mustangには大きな変更はないが、業務使用には嬉しいOutOfMemoryのスレッドスタック表示やJConsoleの常時接続可能性などが目白押しのはず。業務ユーザばかりのはずのIBMがまたここで後れを取ったらいいかげんにお客さんも離れていくのではないか。そういえばEJB3の公開が唯一ないのはIBMだけな気がする。確かにJavaEE5の正式なリリースはまだ先だし、betaを公開しないのはIBMの勝手ではあるが、こうもJBossやSunやBEAがEJB3公開と言っているときに一人だけ製品リリースのみに拘っているとIBMの開発力に疑問を持ってしまう。

盛り上がらないデベロッパワークスのフォーラムを覗いてみたら、WindowsJDKEclipse同梱でしか落とせないことに実に紳士的に抗議されている方が見えた。
IBM - Japan

If you browse this forum you'll notice that there are quite a few people who can't find a 5.0 IBM JDK for Windows. It seems it's only available bundled with eclipse but not standalone. This shows how badly the presentation and communication of IBM is. If it's available and can be freely downloaded - why in such a way that no one takes notice?

どうも回答を読むと歯切れが悪く感じる。
回答者もつらい立場なんだろうが、IBMの偉い人は今のやり方がマイナスイメージでしかないことをわかっていらっしゃるのだろうか疑問だ。
BugFixのリストのありかについて解答がないのも困ったものだ。SR1が出たのは良いけれど変更点はどこを見れば良いのだろう。

他にIBMのJDK5.0が遅いがなぜという質問を見つけた。これは質問者がマイクロベンチマークの罠に陥っているというよくありがちな展開だったが、回答にSPEC JBB2005では問題ないスコアが出ているというのがあり、初見なもので興味深かった。

http://www.spec.org/jbb2005/results/jbb2005.html

スコアはbopsとbops/JVMなようだ。
BEA JRockitが大人気なことが興味深い。
IBMWindowsAIXが登録してあるようだ。
ぜひ恐竜Zの実力を拝見したいものだ。

富士通の128CPU+SunServerVMが最速な模様。

AMDとTyan Computer CorporationがSunとIBMを同構成で比較しているが、IBMが負けている。今のところJDK5.0ではIBMの勝ちを見たことはない。BEAについてはなぜか構成が変わってしまっているのでよくわからない。