EclipseはエンタープライズJava開発者の要求に答えられなかった

http://www.devx.com/opinion/Article/28723

NetBeansを心から愛する人Eclipse叩き。
同意できる点も同意できない点も少々。
まずEclipseJ2EEに関する開発が全くできない。この点が政治的なものであるのは確かにそうだと思う。ただJ2EEの開発を行うような企業はEclipseを使うよりも、大きな鉄の箱こみでWSADを買ってしまうだろうと思うので、これをそのまま怒っている人は少ないのではないのか。


XMLに関しては筆者の書くとおりだと思うけど実はよく知らない。


ANTに関しても良くわかっていないのだが、本当に世の中の人はANTを使いたいのだろうか。自分はどうもXMLの設定ファイルが大嫌いな人なのでANTを使わないEclipseの開発は素直に楽だと思う。
むしろNetBeansが一々ANTによるBuildを行うほうが古臭く感じてしまった。この点でEclipseを叩く気には到底なれない。ただ単純なアプリケーションでなければやはりビルドスクリプトはなんらかの形でいるようになるかもしれないし、Eclipseがこのままでいられるのかどうかもよくわからない。
経験から言うと、Antによりビルドとテストを毎回起動すると、開発-テストにかかるプロセスの時間は確実に増えてしまい効率が悪化してしまったのは確かだ。


NetBeansを入れてみて思ったのは日本語のエラーメッセージの貧弱さである。あいかわらずサンの翻訳はできが悪いと感じる。Eclipseのエラーメッセージはロケールに関わらず英語版を使えば英語のメッセージだったので気にならなかったのだが、NetBeansはエラーメッセージだけはしっかり国際化対応されているようだ。小さな親切が大きなお世話になっている。
NetBeansは確かに速くなっている。自分のNotePCで作業をするのに何も苦労は感じない。ただし実行してすぐの最初のほうにはやはりもっさり感を感じてしまう。


NetBeans4.1とEclipse3.1を総合的に評価するとまだまだEclipseのほうが使いやすさが上に感じる。ただEJBをやる人やGUIを作る人にはNetBeansのそれらへの対応はとても役に立つだろう。両方入れておいて使い分けるというのが一番良さそうだ。